News Others Topics 2023年02月05日

2023年ミス日本大会も協力会社として参加させていただきました

株式会社曽我は、グループ会社である株式会社ビタースウィート・インターナショナルと共に、1月23日(月)に東京・新宿で行われた「第55回ミス日本コンテスト2023」にて衣裳の協賛および協会理事・審査員を務めさせていただきました。また、現在大会委員長を務めていらっしゃる和田あい氏をお迎えし、当社とコンテストとの関わりや今後についてお話を伺いました

復活第1回大会からすべての大会において協賛しており、今年で55回目。曽我創業者の想いは今なお、大会と共に歩ませていただいております。2023大会でもファイナリストが着用している振袖は、株式会社曽我の提供。2023ミス日本グランプリ吉岡恵麻さんや2022ミス日本グランプリ河野瑞夏さんのウエディングドレスと、2022ミス着物の佐藤梨紗子さんが着用した振袖は、株式会社ビタースウィート・インターナショナルが提供させていただきました

左より ドレス提供:(株)ビタースウィート・インターナショナル
振袖提供:株式会社曽我 (写真提供:一般社団法人ミス日本協会)

また、協会理事として将来の夢が弁護士である大学生、寺嶋琴さんを「2023ミス着物」として選出。寺嶋さんを選ばせていただいたのは、日本で暮らす外国の方の人権を守るために奔走する弁護士になりたいと心から願う『芯の強さ』が、輝きとして特別溢れ出ていたことから。

【2023ミス日本ミス着物】寺嶋 琴さん
https://www.missnippon.jp/award/miss-kimono2023/

2023年大会 授賞式の様子(写真提供:一般社団法人ミス日本協会)

2023年大会の様子 左 佐藤梨紗子さん着用振袖衣裳提供:株式会社ビタースウィート・インターナショナル
右 2023ミス着物寺嶋琴さん (写真提供:一般社団法人ミス日本協会)

《ミス日本コンテスト 大会委員長 和田あい氏 スペシャルインタビュー》

優しい眼差しでお話をしてくださる和田あい氏(一般社団法人ミス日本協会 理事・大会委員長)

日本で現存するミスコンテストの中で最も歴史のあるミス日本大会。
和田さんの考える大会と当社との関係を教えてください。
1950年を第1回として不定期で開催された大会でしたが、1968年復活第1回大会より半世紀を越える時間を、大会委員会と曽我社は二人三脚でやってきたとの思いがあります。その関係については復活大会を立ち上げた祖父(和田静郎氏)からも、両親(2代目として大会委員長など長年に渡り大会に貢献)からもしっかりと聞いています。同じ方向を向いて、次の時代を一緒に作り上げているような関係であると個人的には感じております。

2018年第50回大会にて、50年間継続してコンテスト開催を支えた功績に対し感謝状をいただきました。
写真右:曽我順子 (株)ビタースウィート・インターナショナル取締役

当社が大会に協賛している衣裳、主に振袖などの着物になりますが、
どのような点に期待されていらっしゃいますか?
ミス日本の理念には「日本らしい美しさで社会をより良くする」という大きな理念があります。『日本らしい美しさ』とは3つの美(内面の美・外見の美・行動の美)によって成り立つと考えており、この3つを揃えることで周囲を引き込み、新たな社会を創造する力となります。特に魅力を磨く際には、私達の歴史的な文化や環境への理解が大事になります。日本で代々受け継がれてきた、着物や文化へ親しみを深めることは、魅力を高める上で重要といえるのです。
そのため、着物審査はミス日本コンテストにとって欠かせない審査の1つになっております。着物は日本らしさの象徴でもあり、海外の方から見ても独特で特別なものです。昨今着物をお召しになる若い方が減ってきていますが、ファイナリストたちが一堂に振袖を着て並ぶ華やかな姿をご覧いただいて、あらためて着物っていいなと感じてもらえるそんな瞬間であって欲しいと思います。

2023年大会の様子 衣裳提供:株式会社曽我(写真提供:一般社団法人ミス日本協会)

和田さんの考える「美しい人」とは?
ミス日本協会で大会に挑戦される方や受賞される方には、先ほどの3つの美について一生涯をかけて磨いてほしいという想いがあります。
3つの美の中の『内面の美』とは優しさなどを連想される方もいらっしゃると思うのですが、自分のルーツを知り自分の足下を固めていくことで、自信につながるということを提唱しています。それは先程ご紹介したように、着物の文化を知ることや、自分のご先祖様が何をしていたかなどもしっかり学ぶことでもあると考えます
次に『外見の美』とは、ただ見た目だけということではありません。見た目とは「日々の鍛錬と選択」で出来上がっているものですので、その過程が大切です。例えば休みの日に、何をするのか。食事の際にどんなものを選ぶのか。友人との遊びの際に、何を着てどのように振る舞うのか。こうした日々の積み重ねが、外見の美につながるのです。
最後に”行動の美”とは、目的と目標を意識することです。夢に向かってチャレンジしている姿や、いかなる職業や社会的ポジションに関わらず、目標に向かって努力をしている姿、そして何かをなすために一所懸命な姿は、周囲を魅了し、周囲に行動の変化を起こさせます。
私、個人的に考える美とは、『粋(いき)』だと思っています。私の祖母は大変粋な女性でした。例えば心持ちや人生に対する向き合い方が思慮深くもあっさりとしていて、それがとても優美に感じます。楽しいと思う行動が、周囲の人の幸せに自然とつながっているすごくいい生き方だなと思っています。

ミス日本コンテストの意義などお聞かせください。
ミス日本はコンテストという形をとっていますが、実は教育機関(成長の場)なのです。ミス日本に応募してくる女性たちにとって、コンテストでの受賞はもちろん大きな目標だと思うのですが、それ以上に「応募動機」になっているのが、ミス日本協会が提供する特別な勉強会の存在です。
この勉強会は先程の3つの美を磨くために、あらゆるジャンルで活躍している方々に講師を務めていただいており、約30講座にも及びます。この勉強会を経て、みなが見違えるように魅力的に成長していく様子を見ることが私はもちろん、関係者全員の楽しみでもあります。
かつて第一回大会から主催者として活躍した祖父は、お節介と言いますか、誰か困っていたら放って置けず、この子にこんなことさせたらいいのでは?や、この人に会わせてあげたらいいのでは?などその方の将来を考えた、行事や人と人をつなげる取り組みをしていました。ミス日本OGからは「人生が豊かになりました」「一生の思い出ができました」と言った言葉をかけていただくことも多く、先代がしてきたような活動を私も行っていきたいと思います。

大会委員長として、ミス日本コンテストの活動においてどんな事をされていますか?
肩書きは大会委員長ではありますが、年間400案件(コロナ前)のミス日本の仕事をサポートするマネージャーとして動いています。私、父譲りの趣味なのですが、カメラ好きなんです。ですからいつもマネージャーとして現場について行って、いかに彼女たちを綺麗に生き生きとした表情を撮るかというところにこだわっています。コロナ禍で案件数は半減しましたが、毎年違うお仕事内容なので、楽しく一生続けていきたいと思っています。

ミス日本の今後の社会的な展望は?
毎年2,500〜3,000名の方がミス日本を選んで応募してくださっています。コンテストですのでもちろん審査があって、そのうちのたった15名程度の方に勉強会の機会が与えられ、受賞した5名前後の人数でミスとしての活動をしているわけなのですが、3,000名もの方がミス日本に賛同し憧れて活動をしたいと思ってくださっているその「想い」をもっと大切にすべきだと考えています。例えば将来的に、コンテストという形ではなく、もう少し広く一般の方向けに講習会やセミナーのような形で勉強会を開催する案も考えています。各界で活躍するミス日本出身のOGの方々の力を借りて「ミス日本運営委員会」を結成し、月に1回のディスカッションで、コンテストをより良くするアイディアを出して動いてくださっています。
ミス日本の出身者はとても仲が良いことも特徴で、歴代の縦のつながりとしても、同じ回の大会出身者の横のつながりとしても、友人関係が続いている方がたくさんいらっしゃいます。
ミス日本出身者がそれぞれ活躍している現場の知見を、ミス日本コンテストそのものにも活かして発展させ、もっと社会に向けて広く発信していけるといいなと思っています。

2023ミス日本受賞者の皆さんと曽我順子取締役(写真提供:一般社団法人ミス日本協会)

現在は女性だけのコンテストですが、今後何か変わっていくのでしょうか?
たまたまコンテストの始まりが女性のコンテストとして始まったので今もミスコンテストとして開催していますが、根本は「教育」ですので、勉強会は男性にも通じる内容となっています。
昨今、「ミスコンはジェンダー平等に反する」というご批判をいただくこともあります。私たちはそれこそ株式会社曽我様とともに、男尊女卑が激しい時代から女性の社会進出のためにこのコンテストを活かしてやってきました。ジェンダー問題になるとなぜ、過去や現在の実態を見ずに「ミスコン=悪」とされてしまうのかなと、常々不思議に考えています。オリンピックでも得意とするスキルを競うために出場しているわけですので、それと同様に美の競技会(美とはミス日本の提唱する3つの美)があっても何ら変わりはないと考えています。私たちも何を目的として開催しているのかを、きちんとPRしていきたいと考えています。


インタビューを終えて
日々お忙しい和田さんへインタビューをするという貴重な機会をいただきました。大きなミスコンテストの代表をされているということで、もっと厳格な方を想像していましたが、ミス日本に応募する方達への愛情にあふれ、いかにコンテストを通して社会に貢献できるかを考えている優しい方でした。ファイナリストの方達に、時に姉のように時に母のように接しているお話を伺い、当社の創業者である前会長がお客様に良い状態の着物を着ていただきたい一心で毎晩衣裳を丁寧に修繕し続けてきた「衣裳は人なり」という想いにどこか通じるものを感じました。
株式会社曽我は、今後もミス日本コンテストを応援して参ります。


ミス日本コンテスト
1950年から始まる日本で現存する最も歴史のあるコンテスト。「日本らしい美しさ」を磨きあげ、社会で活躍することを後押しするコンテストで、毎年、あらゆる分野で活躍する女性達を輩出しています。

[プロフィール]
和田あい
1950年から続く美の最高峰「ミス日本コンテスト」を兄・健太郎と共に開催運営している三代目継承者。日本らしい美しさとは3つの美(内面の美・外見の美・行動の美)を一生涯かけて磨いていく事であると提唱し、若く可能性ある女性達の育成に従事。
2020年には母・和田優子(現ミス日本シニアマネージャー)よりミス日本コンテスト大会委員長を引き継ぐ。プライベートでは2020年12月に第一子、2022年1月には第二子を出産